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​フラクセル3デュアル

フラクセル3デュアルは、皮膚に微細なレーザー照射を点状に行い、その周囲に正常な皮膚を残しながら、創傷治癒と組織リモデリングを促すフラクショナルレーザー治療です。

従来のレーザー治療のように皮膚全体を面状に処置するのではなく、微小な熱作用部位を多数つくることで、治癒を早めながら皮膚の質感、毛孔、ニキビ痕、浅い小ジワ、色調の不均一さ、光老化に伴うくすみ肌質の変化を改善します。

フラクセル3デュアルには、1550nmと1927nmの2種類の波長のレーザーが搭載されています。
1550nmは真皮深層までの深い熱作用により、ニキビ痕、毛孔、肌の質感、小ジワ等の改善を企図します。
1927nmは表皮から真皮浅層に熱作用を加え、色調の不均一性、浅い色素性病変、光老化に伴う肌質等の改善を図ります。

当院では、症状、肌質、肝斑の有無、炎症後色素沈着のリスク、許容できるダウンタイム等を総合的に検討したうえで、1550nm、1927nm、または両波長を組み合わせて治療を進めていきます。

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​フラクセル3デュアルの特徴

フラクセル3デュアルは、fractional photothermolysis の概念に基づくノンアブレイティブフラクショナルレーザーです。

フラクセル3デュアルは、皮膚を連続的に加熱・蒸散するのではなく、微細なレーザービームを格子状に照射し、皮膚内に多数の限局した熱変性領域を形成します。この熱変性領域は MTZ:microthermal treatment zone と呼ばれます。

MTZでは、レーザー光が主として組織内水分に吸収され、局所的な熱変性、凝固、細胞障害が生じます。一方で、MTZ周囲には未照射の正常皮膚が温存されるため、その周囲組織から表皮の再構築、壊死組織の処理、真皮リモデリングが進行します。この「治療部位」と「温存部位」を微細な単位で混在させる点が、従来型の面状のリサーフェシング治療との本質的な違いです。

治療後には、微小な熱損傷部位を中心として創傷治癒反応が惹起され、表皮のターンオーバー促進、異常角化や過剰メラニンの排出、真皮内コラーゲン線維の再構築、細胞外マトリックスの再編成が段階的に進行します。その結果、皮膚表面の粗造性、毛孔の目立ち、ニキビ痕等の浅い凹凸、小ジワ、光老化に伴う皮膚の質感低下等の改善が期待されます。

一般的にフラクセルは「肌を入れ替える治療」と表現されることがあります。しかし、医学的には皮膚全体が一度に置換されるわけではありません。正確には、微小熱損傷とその後の創傷治癒反応を反復的に利用し、表皮から真皮浅層〜中層にかけての構造的・機能的再構築を促す治療です。

フラクセル3デュアルは単なる美白治療やいわゆる「シミとりレーザー」ではなく、皮膚に制御された微小熱損傷を与え、その修復過程を通じて皮膚構造を再編成する治療とお考えください。

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1550nmと1927nmの違い

フラクセル3デュアルの特徴は、1550nmエルビウムドープファイバーレーザーと、1927nmツリウムファイバーレーザーという2種類の近赤外レーザーを、病変の深さ・性質・皮膚反応性に応じて使い分けられる点にあります。

いずれの波長も、主な光吸収体はメラニンではなく組織内水分です。したがって、Qスイッチレーザーやピコ秒レーザーのようにメラニン顆粒等を選択的に破壊する治療ではありません。フラクセル3デュアルは、組織内水分への光吸収を介して、皮膚内に多数の微小熱損傷領域、すなわち MTZ:microthermal treatment zone を形成し、その後の創傷治癒反応を介した組織リモデリングを利用する治療です。

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1550nmは、1927nmに比べて水に対する光吸収係数が相対的に低いため、皮膚内での光学的侵入深さが深くなる特性を有します。本波長の照射により、真皮層内に円柱状または紡錘状のMTZが形成され、その後、周囲に温存された未損傷組織からの細胞遊走を起点とする創傷治癒機転が駆動されます。これにより、真皮における熱変性、線維芽細胞の活性化、および細胞外マトリックス(ECM)のリモデリングが誘導され、痤瘡瘢痕、開大毛孔、微細な皮膚陥凹、小ジワ、ならびに肌質の改善をもたらします。

逆に、1927nmの波長は水に対する光吸収係数がより高く、光エネルギーは表皮から真皮浅層に集中します。その結果、1550nmと比較して浅層優位の熱作用をもたらし、表皮・真皮境界部(DEJ)から真皮乳頭層(浅層)にわたる組織リモデリング、表皮ターンオーバーの正常化(促進)、ならびに光老化に起因する異常角化や色素沈着(色調不均一)の改善を企図します。

​適応

フラクセル3デュアルの適応と限界、および複合的アプローチ

ニキビ痕

主として、浅いboxcar型、rolling型のざ瘡瘢痕(ニキビ痕)、瘢痕周囲の質感低下に対して用います。

一方、深部に達するice-pick型瘢痕や、境界が急峻で垂直に落ち込んだ瘢痕では、フラクセル単独治療では十分な改善が得られない場合があります。その場合は、炭酸ガスレーザーによるアブレーション、サブシジョン、局所的な外科的処置等、他治療の併用、変更を検討いたします。

毛孔の開き

毛孔の開大は、過剰な皮脂分泌、毛漏斗部の角化異常、真皮支持組織(コラーゲン・エラスチン等)の変性・低下、および微細な瘢痕性変化等、多因子が複雑に関与して形成されます。

本機器が主に、毛孔周囲の真皮リモデリングの誘導、および表皮テクスチャーの改善を通じて臨床的な毛孔の目立ち(開大感)を軽減させます。

ただし、著明な皮脂過剰分泌を認めるケースや、重症度の高い活動性ざ瘡が併発している局面においては、本治療に先立ち、まずはざ瘡治療および皮脂分泌のコントロール(適切な外用薬・内服薬等の治療)を優先すべきだと考えます。

皮膚質感の改善・小ジワ

表皮層の粗造性(ざらつき)、真皮層の弾力性低下(ハリの低下)、表在性の微細な小ジワ、および光老化に起因する皮膚テクスチャーの改善が期待できます。

たるみや皮膚の弛緩を伴う場合は、ウルセラ、サーマクール、ソフウェーブ等、状況に応じた併用を検討します。

表皮性色素病変・色ムラ

波長1927nmは、主として表皮から真皮浅層を標的とし、光老化に起因するくすみ(Skin dullness)、色調の不均一性(色ムラ)、浅在性の色素性病変に用いられる場合があります。ただし、個々の色素斑に対して、診断を厳密に行うのが前提であり、診断に沿って、適切な順序で治療を進めていく必要があります。通常、本治療が第一選択となることは稀です。

*肝斑・炎症後色素沈着について

波長1927nmのノンアブレイティブフラクショナルレーザー照射において、肝斑や炎症後色素沈着(PIH)に対する臨床的改善効果を示唆する文献報告は存在します。しかしながら、肝斑は病態生理学的に、紫外線曝露、物理的摩擦、局所の慢性炎症、ホルモン環境、血管新生因子の関与、および皮膚バリア機能不全など、多因子が複雑に相互作用する慢性再発性の色素異常症です。よって、本機器を「肝斑に対する標準的治療(First-line therapy)」として単純に位置づけることは不適切だと思われます。熱作用、炎症刺激自体がメラノサイトの活性化トリガーとなり、肝斑の急性増悪や二次的なPIHを誘発する潜在的リスクを考慮せざるをえません。

炭酸ガスフラクショナルレーザーとの違い

当院では、ノンアブレイティブレーザーであるフラクセル3デュアルのほかに、10,600nmの波長を用いるアブレイティブ・炭酸ガス(CO2)フラクショナルレーザー「Bridge Therapy(ブリッジセラピー)」の2つのモダリティを有し、症例・病変に応じて、適切なアプローチを行っています。

両者はいずれもフラクショナル治療ですが、組織への作用が異なります。

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炭酸ガスフラクショナルレーザーは、より強いリサーフェシング効果を期待できる一方、ダウンタイム、赤み、炎症後色素沈着のリスクが高くなります。

フラクセルは、より穏やかに複数回で改善を積み上げる治療です。
どちらが優れているというより、瘢痕の種類や重症度、スキンタイプ・肌質、色素沈着リスク、生活上許容できるダウンタイムによって使い分けます。

マイクロニードルRFとの違い

フラクセル3デュアルとマイクロニードルRFはいずれも、皮膚に微小な損傷を与え、その後の創傷治癒反応と真皮リモデリングを利用する治療です。しかし、エネルギーの入力形式、組織内での熱分布、表皮への作用、臨床的な適応は大きく異なります。

マイクロニードルRFは、皮膚内に刺入した針電極から高周波電流を流し、組織抵抗に基づくジュール熱を発生させる治療です。エネルギー分布は、波長や光吸収係数ではなく、針の刺入深度、電極形状、絶縁針か非絶縁針か、針先間の電流密度分布、組織インピーダンス、接触状態、出力、通電時間によって規定されます。すなわち、光子の伝播と発色団(Chromophore)への吸収を機序とするレーザー治療とは異なり、電極周囲に形成される電場分布と電流密度依存的に熱マトリクスを形成するというメカニズムです。

この相違は、臨床的な使い分けに直結します。

フラクセル3デュアルは、2波長のコンビネーションにより、表皮から真皮深層に至る全層的な3次元リサーフェシングにおいて独自の優位性を示します。

・1927nmの波長は、主に表皮〜真皮浅層に熱作用を及ぼし、光老化による色調不均一、表皮の粗造、浅層のテクスチャー低下を同一セッションで包括的な改善を企図します。

・1550nmの波長は、真皮深層まで非剥離性の微小熱損傷(MTZ:Microscopic Treatment Zones)を均一かつ高密度に形成します。物理的穿刺を伴わないため、針による組織の引き裂きや針孔痕等、微細な瘢痕形成のリスクを排除しつつ、真皮全層のコラーゲン・エラスチンのリモデリングを比較的安全かつ強力に駆動可能です。
 

これに対して、マイクロニードルRFは、表皮バリアを物理的に穿刺し、設定した深度で真皮から皮下浅層にRF加熱を加えるアプローチです。レーザー治療のようなクロモフォア(メラニン等)への光吸収プロセスを介さず、さらに表皮層への熱波及を回避して目的の真皮深度へ直接エネルギーをデリバリーできるため、 適切な出力管理下においては、炎症後色素沈着(PIH)のリスクを比較的抑えやすいというメリットがあります。重症度の高い瘢痕性陥凹、皮膚弛緩の改善、あるいは皮下組織浅層レベルのタイトニング、設定によっては真皮の健常化による肝斑・色素沈着の改善、リジュビネーション効果も期待できることが報告されています。

ただし、穿刺による炎症、点状出血、針孔痕、またアグレッシブな治療による熱傷、PIH、瘢痕形成のリスクはあります。

当院におけるフラクセルの位置づけ

フラクセル3デュアルは、単なる「シミとりレーザー」でも「皮膚のタイトニング機器」ではありません。

当院においては、真皮微細環境のリモデリング(組織再構築)を誘導する「肌質コンディショニング治療」の一つとして位置づけています。

・真皮層のリモデリング:萎縮性座瘡瘢痕(ニキビ痕)、毛孔の拡張、その他テクスチャーの不整。​
・非侵襲的治療がプラトーに達しているとき:IPL(光治療)やレーザートーニング等の加療において、色調・肌質改善がプラトー(頭打ち)に達している場合。​
・色調・質感の同時補正:表皮性色素沈着の改善と、真皮コラーゲン減少に伴う小ジワ・ハリ低下の同時治療。
・社会的に許容できるダウンタイムの最適化:アブレイティブ・炭酸ガスフラクショナルレーザーほどのSocial Downtimeは許容できないが、非侵襲的治療以上の若返り(Rejuvenation)効果を求める場合。​
・熱力学的リモデリングの付加:マイクロニードリング(ダーマペン等)による機械的創傷治癒機転(物理的刺激)にとどまらず、熱凝固作用を介したコラーゲン新生を目的とする場合。

ただし、以下の病態を呈する場合、Fraxel単独でのベネフィットは限定的、あるいはリスクを伴うため、複合治療または他モダリティへの変更を検討します。

・重症度の高い瘢痕、およびアイスピック型瘢痕

・重度の皮膚弛緩(皮膚余剰)

・活動性の高い肝斑、多発する活動性座瘡(急性期ニキビ)

治療回数と治療間隔

本治療は、1回の治療で完了するものではありません。皮膚に微小な熱損傷(MTZ)を格子状に形成し、その周囲に残存する健常な組織からの速やかな創傷治癒機序を介して、段階的に組織をリモデリングする治療です。したがって、治療計画は当初より複数回のセッションを行うことを前提に設計されています。

1. 治療回数の目安
テクスチャーの改善や表在性の色ムラ(くすみ・初期の光老化症状)に対しては、数回のセッションで効果の実感が得られる場合が多いのですが、全層性のニキビ痕・萎縮性瘢痕、器質化した毛孔の拡張等の難治性病変に対しては、より多くの回数が必要になる傾向があり、重症度と患者様の目的・ゴール設定により、セッション数は大いに異なります。

2. 治療間隔
表皮バリア機能の回復、および炎症後色素沈着(PIH)のリスク低減を考慮し、当院では原則1か月半以上の休止期間を設定しています。

3. 出力設定と合併症リスクの回避
パラメーター(照射エネルギーや密度)を引き上げることで、1回あたりの効果量は増大する可能性がありますが、同時に持続性紅斑、マイクロクラストの遷延、PIHのリスク、さらには潜在性肝斑の顕在化・悪化リスクが上昇します。

当院では毎回、皮膚の状態、順応性をアセスメントし、安全かつ効果を最大化できるように、段階的に治療を進めていきます。

​治療の流れ

1. 術前診察・評価

スキンタイプ、肌質、色素斑の鑑別(表在性・真皮性)、肝斑の活動性、活動性ざ瘡の有無、既往歴(過去の光・レーザー治療歴、肥厚性瘢痕・ケロイド素因の有無)、直近のUV曝露歴、および併用中の外用薬(レチノイド、ハイドロキノン等)・内服薬(イソトレチノイン、トラネキサム酸等)を網羅的に評価し、適応の可否を判断します。

 

 

2. 脱脂・表面麻酔(麻酔クリーム)

洗顔後、治療部位に経皮吸収型局所麻酔クリーム(リドカイン・プリロカイン)を均一に塗布します。十分な鎮痛効果を得るため、ODT(密封包帯法)を併用し、通常30分以上待機していただきます。

 

 

3. レーザー照射

病態およびターゲット層(表皮・真皮)の深度に応じ、波長を選択、あるいは併用して治療を進めていきます。

  • 1550 nm: 真皮深層までターゲットとし、コラーゲンリモデリングや瘢痕組織の改善を目的とする。

  • 1927 nm: 表皮〜表皮真皮接合部(DEJ)をターゲットとし、メラニン色素斑の代謝促進や肌質の改善を目的とします。
    照射に伴う熱損傷および疼痛を軽減するため、冷風によるクーリングを併用しながら事前に設計したエネルギー・密度で照射を施行します。

 

 

4. 鎮静・創傷管理

照射直後に生じる紅斑、熱感、軽度の浮腫に対し、必要に応じてクーリングを行い、組織の過剰な熱貯留を抑制します。表皮のバリア機能の一時的な低下に備え、抗炎症剤や創傷治癒促進剤等の適切な外用薬も塗布します。

 

 

5. 術後管理・アフターケア指導

治療効果の最大化とPIH(炎症後色素沈着)などの合併症予防について、ご説明します。

​ダウンタイム、併発症

・治療直後から赤み、軽度の浮腫が生じ、翌日にはごく小さなカサブタ(マイクロクラスト)が治療部位全体に生じます。特に、波長1927nmのレーザーを使用した場合は、比較的目立つ赤茶色~白色のマイクロクラストが生じます。​
・マイクロクラストはや5~7日ほど残存しますが、自然脱落が理想ですので、自分で剥かないようにしてください。
​ また、マイクロクラストが残存している間は、基本的にお化粧は推奨しません。 
・治療後2~4週間後に、色素沈着が生じたり、肝斑が悪化することがあります。
・治療後、まれにニキビが多発することがあります。

注意事項
・ピーリング作用のある化粧品やトレチノイン治療・ビタミンA誘導体を含む化粧品は2週間前から中止してください。
​・ヒアルロン酸やボトックスなどの注入治療の後は、腫れが引くまで(2週間程度)治療はお受けになれません。
また、光治療や他のレーザー治療からのインターバルは、 治療内容によって違いがありますので個別にご相談ください。

​治療をお受けになれない場合、または慎重な判断が必要な方

以下に該当する方は、治療をお受けいただけない場合、または治療を延期する場合があります。

・妊娠中、妊娠の可能性がある方
・授乳中の方
・リドカインなど麻酔薬にアレルギーがある方
・日焼けをしている方
・治療後に日焼けをする可能性がある方
・ケロイド体質の方、傷の治りが悪い方
・治療部位に感染、湿疹、皮膚炎がある方
・活動性の強いニキビが多発している方
・単純ヘルペスを繰り返している方
・光線過敏症の方
・光線過敏を起こし得る薬剤を使用中の方
・イソトレチノイン内服中、または内服終了後間もない方
・免疫抑制状態にある方
・糖尿病などで創傷治癒に問題がある方
・金の糸、非吸収性注入物、成長因子注入等の治療歴がある場合
・その他、医師が適応ではないと判断した場合

イソトレチノイン内服歴がある場合、必ず診察時にお申し出ください。
内服量、内服終了時期、皮膚の状態、治療目的によって判断します。

​治療費

全顔    88,000

両頬    66,000

首     44,000

麻酔代     2,200

範囲に応じて治療費を調整

​小範囲の治療も可能です

 

ライトフラクセル 

​全顔              55,000

​Q&A
Q. フラクショナルレーザーとは、どのようなものですか?
 
A. きわめて細いレーザービーム(機種により異なりますが、径0.06〜1.0mm)を多数ドット状に皮膚に照射して、熱作用により微細な傷をつくり、その後の生体反応(創傷治癒の過程)を利用して治療効果を期待するものです。そのため、「皮膚の入れ替え」などと表現されることがあります。​
Q. シミは、フラクショナルレーザーでは効果がないと聞きましたが?
 
A. 確かに、ほとんどのフラクショナルレーザーは色素斑の治療には不向きです。しかし、フラクセル3dualに搭載されている波長1927nmのレーザーは、色素系のトラブルにも一定の効果が出すことが可能です。ただし、色素斑の治療は、基本的に他の治療が第1選択になる場合が多いので、診察のうえご提案させていただきます。
Q. きわめて細いレーザーということですが、治療後、目立ちますか?
 
A. 当該機器には、波長が1550nmのレーザーと1927nmのレーザーが搭載されています。前者は、皮膚の深い部分まで達しますが、そのレーザーの径は0.1㎜以下ですので、肉眼ではほとんどわかりません。後者のレーザーは皮膚の浅い部分をターゲットにするものですが、前者よりもレーザーの径が大きく、治療後白色ないし赤褐色の小さなカサブタが見られます。この微細なカサブタは5日ほど残り、メイクでもカバーできない場合があります(基本的に治療後5日間のメイクは推奨していません)。
Q. 傷が治る過程を利用すると聞くと、かなりアグレッシブな印象ですが、トラブルはないのですか?
 
A. 仰る通り、美容皮膚科で用いるレーザー治療の中ではアグレッシブな部類に入ります。個人差や治療強度にもよりますが、治療後5日ほど小さなカサブタが見られ、皮膚の赤みも1週間程度残ります。時に、にきびが多発したり、肌荒れをお感じになる場合があります。また、治療後2~4週間ころに色素沈着が生じる場合があります。これを、炎症後色素沈着といいますが、通常数か月~1年の経過で改善していきます。
Q. 色素沈着は何%の人に起こるのですか?
 
A. 当クリニックでフラクセル3dualをお受けになった方の炎症後色素沈着の発生率は、3%程度です。しかし、にきび痕の治療などで、強い設定で治療を行う場合は頻度が上がります。効果とリスクを考えて、相談しながら治療を進めていきます。
Q. 色素沈着を予防することはできないのですか?
 
A. 治療後(理想的には治療前から)、ハイドロキノンなどの美白剤を使用していただくことをお薦めいたします。同時に、治療後の日焼けには十分お気をつけください。なお、日焼けをされている状態ですと、フラクセル3の治療は行えません。
Q. 炭酸ガスフラクショナルレーザーとは、どのように違うのですか?
 
A. ひとことで申し上げると、フラクセルはノンアブレイティブ(凝固する)で、炭酸ガスフラクショナルレーザーはアブレイティブ(蒸散する)です。つまり、炭酸ガスフラクショナルレーザーの場合、皮膚に小さな多数の穴が生じるとことになります。そのため治療後数日は滲出液が出ますし、ダウンタイム(赤みやカサブタ)が長く、炎症後色素沈着の発生頻度も高まります。一方、フラクセルは、治療後も皮膚はドライな状態で、ダウンタイムは比較的軽度です。
Q. 治療中の痛みはありますか?
 
A. 治療前に痛み止めの薬を内服していただき、さらに麻酔クリームを塗布して行います。また、治療中も痛みを抑えるため冷風を吹き付けながらレーザーを照射しますが、若干の痛みを伴います。なお、麻酔クリームを効かせるために、60分ほどお時間をいただきます。
Q. 何回ほど受ければいいのですか?
 
A. 必要な治療回数は、お肌の状態や、年齢、最終的にどの程度までの改善をお求めになっているかにより、大きく異なります。特に、毛穴やニキビ痕を改善させるには、かなりの回数を要します。
Q. ピーリングや他のレーザー治療からは、どれくらい間隔をあけなければなりませんか?
 
A. どのような治療をお受けになっているかによって変わってきますので、診察時にご相談ください。通常1か月以上はあけていただく必要があります。
Q. 治療後の注意点はありますか?

A. 治療後数日間は、処方するお薬を塗布していただきます(特に24時間は洗顔は不可です)。治療後1週間は皮膚の乾燥感を強くお感じになる場合がありますので、保湿は十分に行い、また日焼けをしないようにご注意ください。
カサブタが5日ほど目立つ場合がありますが、自分で剥いたりせずに、自然に脱落するのをお待ちください。
未承認医療機器について

フラクセル3デュアルは、日本国内において薬機法上の承認を取得していない未承認医療機器です。
当院では、医師の責任において海外から個人輸入し、診察のうえ使用しています。

米国では、Fraxel DUAL 1550/1927 Laser SystemとしてFDA 510(k)クリアランスを取得しています。
ただし、FDA 510(k)クリアランスは、日本の薬機法上の承認とは異なる制度であり、医療機器の安全性と有効性を無条件に保証するものではありません。

診療にあたっては、期待できる効果、限界、副作用、代替治療について説明したうえで、治療を進めていきます。

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