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​ジェネシス

ロングパルスNd:YAGレーザーによる低フルエンス中空照射

本治療は、波長1064nmのロングパルスNd:YAGレーザーを用いた治療です。表皮の損傷を回避しつつ、高頻度リピティションレート(約8〜10Hz)でレーザーを皮膚から一定距離離してスキャニング照射する「中空照射法(Defocused Technique)」を採用しています。

これにより、主に真皮層に、マイルドかつ均一な熱作用を蓄積させ、微小血管内のヘモグロビンにレーザーエネルギーが吸収されることで、拡張した血管が凝縮し、びまん性紅斑や毛細血管拡張症の改善が期待できます。

同時に、真皮層への熱刺激は、コラーゲンおよびエラスチンを含む組織リモデリングを誘導します。この組織学的変化により、毛穴の開大、キメの乱れ、静的シワ(表層の小ジワ)の改善、および皮膚弾性(ハリ)の向上が期待できます。

本治療は、強い炎症や表皮剥離を伴う、いわゆるアブレイティブレーザー治療とは異なり、ダウンタイムを最小限に抑え、短期間での段階的なインターバル治療によって皮膚もコンディションを至適化・維持する「メンテナンス療法」としても位置づけられています。

当院の臨床アプローチとしては、真皮層の主に毛細血管・線維芽細胞をターゲットとする本治療と、表皮〜真皮上層の主にメラニンを標的とするIPL(ライムライトなど)を同日または交互に組み合わせる「コンビネーション(レイヤード)治療」を行っており、色調(Color)と質感(Texture)の両面のリジュビネ―ション効果を企図しています。

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​適応

・赤ら顔、びまん性紅斑

・毛孔の開大

・皮膚テクスチャの不整

・真皮弛緩、皮膚弾力性の低下

・表在性シワ

・炎症後紅斑(ニキビ後の赤み等)

​・IPL(光治療)との併用、メンテナンス:(表在性メラニン(色調トラブル)をターゲットとした後のステージにおいて、真皮マトリックスの微小環境を維持・リフレッシュし、肌質の再悪化(光老化の進行)を予防する)

​治療回数・間隔

本治療は、1回の照射で劇的な臨床効果を目的とするものではなく、複数回のセッションを重ねることで、微小血管の減少、毛孔の縮小、皮膚質感(肌理・ハリ)の徐々に誘導する治療法です。

当院では、皮膚の状態および治療反応性を評価しながら、通常2〜4週間隔で4〜6回程度の継続治療を推奨しています。初期治療により臨床症状が安定した後は、長期的な状態維持(ウェルエイジング)を目的とした維持療法(メンテナンス照射)を適宜行っています。

​ダウンタイム、併発症

ジェネシスは、ダウンタイムが比較的少ない治療です。治療直後からメイク可能です。

起こり得る反応として、一過性の赤み、熱感、乾燥感、ニキビ様の皮疹、軽度の浮腫があります。
きわめて稀ですが、熱傷、瘢痕、色素沈着が生じることがあります。

治療当日は、長時間の入浴、サウナ、過度な飲酒、強度の高い運動は控えてください。
また、治療期間中は保湿と紫外線対策を行ってください。

​治療をお受けになれない方、慎重な判断が必要な場合

治療を受けられない方

  • 妊娠中の方

  • 治療部位に皮膚癌、または皮膚癌が疑われる病変がある方

  • 治療部位に強い日焼け、炎症、感染、開放創がある方

  • 治療部位に刺青、アートメイクがある方

  • 金の糸治療歴がある方

  • 金製剤による治療歴がある方

  • 光感受性を高める薬剤を使用中の方

  • ​成長因子やバイオスティミュレータ注入療法により、結節、肉芽腫が生じている方

  • その他、医師が不適切と判断した方

    慎重な判断が必要な場合

  • 出産後間もなく、皮膚の状態が不安定な方

  • 抗凝固薬、抗血小板薬を使用中の方

  • ケロイド体質、肥厚性瘢痕の既往がある方

  • ヘルペス既往がある方

  • 糖尿病など創傷治癒に影響する疾患がある方
    ​等

​治療費

4000shots         11,000

6000shots         16.500

12000shots       33,000

追加1000shots 2,750  

(いずれも税込)

​*全顔では6,000~8000 shots程度を標準としています。症状、部位、目的に応じて、1,000 shots単位で調整可能です。

Q&A
Q.どれくらいの間隔で、何回くらい受ければいいのでしょうか?
 
A. 一般的には、初期治療として、2〜4週間おきに4~6回程度の継続治療を推奨しています。
その後は、症状とご希望・目的に応じて維持治療に移行する場合もあります。

 
Q.1回でも効果はありますか?
 
A.1セッションの治療でも、肌の調子の良さや化粧のりの変化を感じる場合もあります。ただし、赤み、毛孔、小ジワ、肌質の改善を目的とする場合は、継続治療を前提に考えた方が現実的です。
Q.痛みはありますか?
 
A.  多くの場合、痛みというよりも温かい風を受けているような感覚です。部位によって一時的に熱く感じることがありますが、麻酔を必要とする治療ではありません。
Q.シミにも効きますか?
 
A.  ジェシスは、通常の「シミ治療」という概念の治療ではありません。真皮層の健常化により、結果として、肝斑や色素沈着の改善を見ることはあります。日光性色素斑、雀卵斑、ADM等については、通常ファーストラインにはなりません。
Q.ライムライトと同日に受けられますか?
 
A. 臨床的適応が認められる場合は、同日セッション内での複合的アプローチ(同日コンビネーション照射)が極めて有用です。波長等の特性が異なる両デバイスを併用することで、相補的な効果が期待できます。
Q.治療後に気をつけることはありますか?
 
A. 当日は、長時間の入浴、サウナ、過度の飲酒、強度の高い運動は控えてください。
治療後は乾燥しやすくなることがあるため、保湿を行い、紫外線対策を徹底してください。
Q.肝斑があっても受けられますか?
 
A. 肝斑の病態は、単なる表皮メラノサイトの機能亢進やメラニン産生増加にとどまらず、慢性的な光老化を背景とした表皮―基底膜―真皮上層ユニットの機能異常として捉える必要があります。

肝斑病変部では、メラニン産生の亢進に加え、基底膜の脆弱化、真皮上層における日光弾力線維症様変化、細胞外マトリックスの変性、血管成分の増加、肥満細胞増加を伴う慢性炎症、光老化線維芽細胞由来のパラクラインシグナルなどが複合的に関与していると考えられています。

1064 nmロングパルスNdレーザーを用いるジェネシスは、蒸散性レーザーのような表皮損傷を基本的に伴わず、真皮内に制御された熱作用を加えるレーザー治療です。当院では、キメ、ハリ、毛孔、赤みといった一般的な肌質改善だけでなく、肝斑に随伴する血管性要素や慢性炎症性の真皮微小環境を整える目的で、本治療を使用することがあります。ただし、照射条件や皮膚の状態によっては微小炎症を誘発し、メラノサイトの活性化を介して肝斑を悪化させることがあります。

臨床的な運用としては、肝斑の活動性、紅斑や炎症所見の程度、日常生活における摩擦習慣、紫外線曝露状況、外用療法や内服療法の実施状況を総合的に評価したうえで、真皮微小環境を整えるコンビネーション治療の一つとして、ジェネシスを慎重に行う形になります。

*未承認医療機器等について

当院で使用するジェネシスは、日本国内において薬機法上の承認を受けていない未承認医療機器です。

本機器は、医師の責任において、適法な手続きにより海外から個人輸入しています。国内において、本機器と同一の性能を有する承認医療機器はありません。

本機器は米国においてFDA 510(k)クリアランスを受けています。レーザー治療に伴う副反応として、紅斑、熱感、浮腫、紫斑、色素沈着、色素脱失、熱傷、水疱、痂皮、瘢痕などが生じる可能性があります。

国内未承認医療機器を用いた自由診療であるため、万一健康被害が生じた場合、公的救済制度の対象外となる可能性があります。

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