ウルセラ (HIFU)
ウルセラは、HIFU(High Intensity Focused Ultrasound:高密度焦点式超音波)技術を用いた革新的な「たるみ治療機」です。従来困難だった筋膜層(SMAS:superficial muscular aponeurotic system)からの引き上げが可能となりました。
ウルセラの特徴:
・機器治療としては極めて強いリフト効果
・持続性:半年から1年程度の効果継続
・非侵襲性:傷跡は生じず、ダウンタイムがほぼない
HIFUは現在、たるみ治療の主流となっており、ウルセラはその中でも完成度が高い、強力な機器で、当院が自信を持っておすすめできる治療です。
*ウルセラは、FDA(米国食品医薬品局)の厳しい安全基準もクリアした信頼性の高い機器です。国内未承認ながら、当院医師が直接輸入し、丁寧で的確な治療を行っています。
適応、症状
● まぶたが重く、目の開きが悪くなってきた
● ほうれい線が目立ってきた
● 顔の皮膚が下がって、顔立ちがぼやけている
● フェイスラインをシャープにしたい
● 顎下にたるみがある
● 肌のハリや弾力を取り戻したい
● 毛穴を引き締めたい
● 手術や糸以外の治療で顔を引き上げたい
顔面の解剖
顔の皮下脂肪層の下には、表在性筋膜と呼ばれる構造があります。この筋膜は、帽状腱膜、前頭筋、浅側頭筋膜、SMAS(Superficial Muscular Aponeurotic System)、広頚筋などの連続した層で構成されています。フェイスリフト手術において、これらの筋膜を適切に処置することが重要な鍵とされています。
ウルセラのテクノロジー
ウルセラは、HIFU(高密度焦点式超音波)技術を世界で初めて「たるみ治療」に応用した機器です。
一般的に超音波と聞くと、検査で使われるイメージが強いですが、HIFUは、まったく異なる技術です。HIFUの原理は、太陽光をレンズで集めて紙を燃やすのに似ています。超音波エネルギーを一点に集中させ、その焦点部分を熱で凝固させるのです。
図のように、皮膚表面から一定の深さに、直径約1mmの微小な熱凝固点を多数作ることで、たるみを改善・リフトアップ効果が期待できるのです。
ウルセラは3つの異なる深さをターゲットにする超音波トランスデューサーを使用し、多層的なアプローチで治療を行います。
・4.5mmトランスデューサー:
筋膜層(SMAS)をターゲットにします。この深部組織からの引き上げがウルセラの最大の特長です。
・3.0mmトランスデューサー:
皮下組織にアプローチします。4.5mmと併用することで、より立体的な引き上げ効果が期待できます。
・1.5mmトランスデューサー:
真皮層にアプローチし、小じわやハリの改善をもたらします。ただし、浮腫が生じやすいため、使用については個別に相談させていただきます。なお、額や目の周囲など組織が薄い部位では、1.5mmのみ使用可能です。
治療時は超音波で内部構造を確認しながら、安全な部位にのみ照射を行い、重要な神経の損傷を防ぎます。
*浮腫を避けたい場合は、1.5mm (もしくは 2.0mm)の層のみに、同じくHIFU治療器であるウルトラセルZi での治療も可能です。ただし、この場合は別途費用が発生します。
当院のウルセラ治療の特徴
現在の美容皮膚科における機器治療は、看護師による施術が多数派になっていますが、当院は2007年の開院当初より医師治療にこだわり、経験を積み重ねてまいりました。ウルセラ治療においても、すべての患者様に院長が直接対応いたします。
治療プロセス
・詳細な診察:タルミの解剖学的状況、骨格、脂肪の形状・質を綿密に観察
・治療計画の立案:診察に基づき、その方に最適化した治療手法をデザイン
・リアルタイムの調整:治療中にお顔の形態変化を確認しつつ、柔軟に手技をカスタマイズ
・フィードバック:治療直後から長期的な効果のフォローアップに基づくフィードバック
10年以上にわたるこの一貫したアプローチにより、最大限の効果を追求した治療を提供しております。
また、当院では、国内向け治療プロトコルだけでなく、米国式の5.0plus,、Amplifyと呼ばれる照射法も適応とご希望によりご提案しています。
本治療は、即時効果もありますが、本来の効果は1か月後から現れ始め、3か月後にピークに達し、半年から1年は効果の継続が見られます(個人差はあります)。なお、治療から3か月の時点で、さらなる効果をご希望の場合は、タッチアップ(追加治療)を推奨させていただいております。
*タッチアップは、通常100ショットの照射となりますが、ご希望によりショット数の増量も可能です。
これまでメジャーなHIFU(ハイフ)機器はすべて試してきましたが、効果の高さ、効果の継続期間はウルセラが最も良好だと考えます。すでにリリースから20年ほど経過しており、同機器を模倣した後発機器が多数存在しますが、リフティング系の効果に関して、ウルセラを越えるものはまだ現れていません。ウルセラは機器の導入費用や消耗品代が高額なため、治療費も高額になってしまうのがデメリットですが、機器治療において、できるだけ高い効果を得たいということであれば、自信を持ってお薦めいたします。
*HIFU(ハイフ)治療は、医師が行うべきであるという通達が厚労省よりなされています。
本治療を検討されている方は、必ずドクター治療のクリニックにご相談ください。
当院では、すべての方を院長が担当いたします。
*厚労省からの通達書面リンク
ショット数に関して
上記のようにそれぞれのプロトコルに沿い、治療を進めていきますが、
そもそも、
・人によって、お顔の表面積は大きく異なります。
・肌年齢も様々です。
・骨格の違いや皮膚の厚み、皮下脂肪の状態も個人差があります。
よって、画一的な治療は適切ではありません。プロトコルは最低限のベースラインに過ぎず、個々の状況に合わせて調整する必要があります。
そのため、お一人おひとりに最適化されたカスタムメイドの治療を提供することで、より高い効果と満足度を実現に努めています。
痛みに関して
ネット上には、「ウルセラは激痛を伴う」「麻酔なしでは治療ができない」などという記載や体験談がありますが、当院にて治療をお受けになった方から、そのような感想をいただくことはありません。
治療時には「チクチク」とする痛みを伴いますが、十分に耐えうる範囲に抑えられています。できる限り快適な治療をお受けいただけるよう、冷却装置とバイブレーター(振動刺激により痛覚を抑制するゲートコントロール理論に基づく)を使用しております。
冷却すると効果が落ちるのではないかとの懸念をお持ちの方もいらっしゃいますが、実際には冷却しても治療効果に変わりはありませんので、ご安心ください。これらの装置の利用に別途費用はかかりません。
ダウンタイム・併発症など
治療後には一時的な副作用が出る場合がありますが、ほとんどが数日から数週間で改善します。
・皮膚の赤みや浮腫(1%未満の発生率ですが、ミミズばれのような浮腫が数か月残る方がいらっしゃいます)
・筋肉痛のような痛み、圧痛、しびれ感(主に頭部)が数週間〜1か月程度残存する可能性
・まれに皮下出血が生じ、2週間ほど残る場合あり
メイクは治療直後から可能ですので、必要に応じてメイクグッズをご持参ください。
治療がお受けになれない場合
・ペースメーカーや埋め込み式除細動器が身体に留置されている方
・ケロイド体質の方、糖尿病など創傷治癒に問題がある方
・妊娠中の方、授乳中の方
・治療部位に大きな瘢痕組織のある方、治療部位に病変がある方
・金の糸や溶けない糸が留置されている方
・成長因子の注入療法をお顔に受けたことのある方
・その他、医師が治療の適応がないと判断した場合
・病気で加療中の方は状況によっては治療が行えない場合があります
治療費
トライアル(200S)110,000
JPN プロトコル
頬 (228S~) 198,000
頬+顎下(328S~)231,000
全顔 (248s~) 220,000
全顔+顎下(348s~) 253,000
顎下(100s~) 88,000
(初回 は、上記治療費-22,000)
*タッチアップ 66,000
(100shots )
ウルトラセルZi 33,000
1.5/2.0 ㎜ 追加
USA plus5.0プロトコル
頬 (304s~) 231,000
頬+顎下(444s~) 275,000
全顔 (324s~) 253,000
全顔+顎下(464s~)297,000
顎下(140s~) 104,500
(初回 は、上記治療費-22,000)
*タッチアップ 66,000
(100shots )
ウルトラセルZi 33,000
1.5/2.0 ㎜ 追加
*サーマクールと併用する場合
ウルセラとサーマクール費用の合算から10%引き